介護職あるあるとして、どのような介護士でも悩みを持っています。
一番多い悩みが、体力や健康面での悩みです。
今では移乗の方法などで体を傷めない介護術が多く紹介されていますが、それでも腰痛に悩まされるといった声も寄せられています。
女性介護士の場合、月経などの体調不良時でも仕事を代わってもらえないといったところも悩みと言えるでしょう。
このほか、ライフステージの変化と仕事の両立も悩みとなるようです。
結婚や出産で仕事が難しくなるというケースや、家族に介護が必要になり、働き方の変更を考えることも増えてきます。
また、フルタイムかパートタイムなど働く時間についても悩む人もいるでしょう。
仲間のスタッフが働き方を変えたことでしわ寄せを受けることも悩みとして受け止める必要があります。
なかでも注目すべきなのは、人間関係です。
心を開いてくれない利用者や要求が多い家族がいるなど介護士に取って大きなストレスになる場合があります。
利用者や利用者家族との軋轢は、仕事に対するモチベーションも下げてしまいます。
また非協力的な同僚に対する悩みや、看護師と介護士の間で何らかの隔たりがあることに悩むこともあるでしょう。
職場の風土が人間関係を悪くしている可能性があるため、退職や転職への悩みが新たに発生するケースも見られます。
悩みはそのままにしておくと、ストレスのもとになります。
相談窓口の利用や上司との面談の際に悩みを打ち明けることも検討してみましょう。

高齢化が進む日本では、高齢者の介護を行っていく必要性が高まっています。
社会レベルからのサポートを行うために介護施設が次々に設置されているため、そこで働く人材の募集が急務となっているのが現状です。
転職を志す人にとって、職場を獲得しやすいことから注目されるものの、介護の現場で働き始めてみると、多くの人がある悩みを抱え始めます。
高齢者の介護という社会的に重要な役割を果たしているにもかかわらず、給料があまり高くないという切実な問題に直面するのからです。
介護保険制度による介護報酬が施設の収入源となっているため、介護保険制度による報酬が高くならない限り、あまり給料のベースが変化することは期待できません。
役職も限られていることから昇給を望むことも難しく、給料がネックになって、介護職が辛いといった本音を吐露する人も増えてきました。
そこで、この問題を解決するために重要な観点を紹介したいと思います。
一つは勤続年数をできるだけ長くすることです。
日本の伝統的な給与のシステムとして、勤続年数に応じて給料が高くなることは誰もが知っていることでしょう。
転職を繰り返してしまうと勤続年数が短くなってしまうため、できるだけ長く働けるような職場を見つけることが重要になります。
もう一つ重要なのは、資格の取得です。
介護の現場では、介護士実務者研修や介護福祉士など、様々な資格を駆使して活躍することができます。
資格手当が支給される職場が多いため、自分がやりたい仕事に関連する資格を取得することが、給料の悩みを解決するのに結びつくと言われています。