介護職を目指す理由として、社会的な貢献を考える人も着実に増えてきましたが、その際に悩みになりがちなのが給与事情です。
名誉職という言葉は昔からありますが、献身的に働いて社会貢献をしているにもかかわらず、介護業界は給与が高いわけではありません。
社会の発展に尽くしてきた高齢者を大切にし、より良い生活をしてもらうためのサポートをする介護職は世の中に不可欠ですが、現実的にはその担い手が優遇されていないのです。
その事実も理解した上で介護の担い手になる人は多いものの、中には働きだしてからその給与事情を知る人もいます。
平均年収という視点で見ると、全業界の平均年収と比べて劣っているわけではありません。
しかし、勤務時間や業務内容の厳しさを考慮すると、もっと給与が高くても良いのではないかと考える人は少なくありません。
介護保険制度によって介護施設に与えられる予算は定められてしまっているため、現実的に給与アップを期待するのは難しくなっています。
そこで、個人ができる努力としては資格取得が最も近道であり、より責任のある仕事ができる資格があると、資格手当や基本給の上昇が認められると考えられます。
また、勤務先を再検討して、より高給与で雇ってもらえる職場を選ぶのも選択肢の一つでしょう。
現状として、資格の取得と転職という二つしか給与を増やすための現実的な方法はありません。
ただし、どちらも一生ものの取り組みになるので、早期に行っておくと生涯年収を高められるかもしれません。